2015年 05月 31日

ベールターン

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ダイワ、シマノなどの国内メーカーはリールのベールを手で返すことを推奨している。
私はというと、国内メーカーのリールもカーディナル同様ハンドルを回してベールを返していた。
先月の釣行時、長く染みついたこの悪い癖が原因でハンドルを回してもベールが戻らなくなってしまい、リールはメーカー修理となってしまった。

実はこれが2度目のメーカー修理。
行きつけの釣具屋から、

『またですか!? ダメですよ、ベールは手で返さないと・・・。』

と再度注意されてしまった。

しかし、アップストリームの釣りで ”ベールを手で返しハンドルノブを握る" までの動作にもたついてしまうと、狙いたいポイントやタナからルアーが外れてしまい魚から反応が得られない・・・なんてことになってしまう。
ルアーが着水してからの僅かなロスタイムは釣果に大きな影響をもたらす。

今回の釣行で国内メーカーのリールを使って素早くベールを返すことを試してみたが、これといった良い方法が見つからない。
キャスト後、着水と同時に左手でベールを返し素早くハンドルノブを握る方法、右手の指でベールを返す方法・・・等々。
何度も試してみたが流れるような動作には程遠く、今までの一連の流れに”手でベールを返す”という工程が増えてしまったことがストレスになってしまった。

タックルをカーディナルに変えて釣りを再開する。



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低い弾道で糸フケを作らないようにアップクロスにミノーをキャスト。狙うのは対岸際の流芯。
右手人差し指でフェザリングをしながら着水点までの距離を調整、左手はハンドルノブ付近に固定しロッド先は着水直後にミノーを操作し易い位置にする。
着水と同時にハンドルを回しバチンッとベールを返す。
カーディナルはベール返りがいいからストレスフリーだ。 

素早くミノーに水を噛ませて目的のタナまで潜らせ、ヒラヒラと流れ落ちる鮎をイメージ。
想像していたよりも流芯の流れが速く、ミノーにうまくアクションを付けられなかったが、流芯からアマゴが誘い出されて、ドンッ!! とミノーにアタックしたのが偏光グラス越しに見えた。




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アップでのヒットは最高に楽しい。
ドンッ!!とアマゴの重みが乗った時の喜び、流れに逆らい力強くグングンとロッドを引き込み水面下で激しく抵抗し水飛沫を上げる。
時には流れに乗って凄まじいスピードで下り冷や冷やさせられて、緊張感と心の底から沸いてくる充実感は忘れることができない。
アップの釣りは如何に素早くミノーを泳がせるのかが大切。
そのためには、着水からリーリングまでの一連の動作にロスタイムを作らないことが重要となる。

その後も釣りを続けるが、誘い方が悪いためか 『ギラッ!!』 と一瞬の針掛かりがあってもフッキングに至らず、バレてしまうことが多かった。 
なるべく静かに、魚に気づかれないように心掛けて釣りをするが、状況は好転しなかった。
結局、アップの釣りでアマゴを2尾追加したところで川を変えることにした。



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車を1時間走らせ長良川へ移動。
長良川に来ている兄と合流し、兄に長良らしいアマゴを捕って欲しくてお気に入りのポイントを案内。
夏のような日差しが降り注ぐ長良川本流は、降雨が少ないこともあり渇水状態で厳しい状況。

細くなった瀬をダウンでネチネチと探ってみるがアマゴの反応は皆無。
やはり外敵や危険を察知する能力に長けているアマゴを攻略するには、アプローチと狙い方に細心の注意を払う必要がある。
狙うポイントまで距離をとり釣り人の気配を消す。
ややアップクロス気味に核心ポイント上流にミノーを入れて素早くミノーを立ち上げる。
ラインは必要以上に水に浸けないように心掛けて誘いを掛けると狙ったポイント付近でギラリとアマゴが反転。


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アマゴ狙いでは近頃ご無沙汰の会心の手応え。
アプローチからバイトまでの一連の動作にロスタイムもミスもなく完結。
サイズは20㎝前半だけれど、何より厳しい状況下の長良川本流で心痺れる手応えを味あわせてくれたアマゴは私の記憶に鮮明に残る1尾となり、今回の釣行を締め括ってくれた。



今回釣り歩いた河川は初夏の川になり始めていた。水面下に目を凝らすと、放流された無数のアユが苔を食みキラキラと輝いていた。
川底の石もきれいに磨かれており鮎シーズンは目前。
数日後には鮎師が瀬を陣取り、アマゴ狙いの多くの釣り人は鮎がいない渓へと場所を移す。

ご存知の通り渓での釣りはアップ主体の釣りとなり、猫の額ほどの小さなスポットを1投で打ち抜き素早くミノーを泳がせる必要がある。
キャスト後、一連の動作でもたついているとあっという間にミノーは流され魚に余分な警戒心を与えてしまう。
食わせられる魚も食わせられなくなってしまうのである。 
1尾の魚が警戒心を持つとその周囲にいる魚たちにも警戒心が伝染しているように感じる。
とてもシビアな状況下、シビアな魚を狙いとるためには、ロスタイムや小さなミスをどれだけ減らすことが出来るかが大切だと思う。

これからも国内メーカーのリールを使用する機会が多くある。
着水直後、ベールを手で返す新たな手段を見つけ出すのか、リールに負担が掛かるがハンドルを回して返すのか・・・。
とても悩ましいのである。
良い魚とのチャンスは少ない。今の私が神経のいき届いた釣りをするためには、リールのベールの返し方をどう処理するのか急いで解決しなければならない。 








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by hanahiro21 | 2015-05-31 22:05 | Fishing (Nagara) | Comments(2)
Commented by ハナアニ at 2015-05-31 23:03 x
おっ、同感ですね~。 私もキャスト後にそのまま素早くリーリング
する癖が体に染み付いており、かなりダメージが出てます。
確かに釣具屋も手で戻して下さいと言いますね。
一昔前のダイワのリールはベールを返すキックが外側にありまし
たが、最近のリールは内側に隠されちゃったんですよね。
実際にフィールドで使う釣り人の事考えてるのか、メーカーは!
と言いたいですね。 リールの種類、リール個々で違うのか?
イグニスはハンドル回して軽くベール返りますよ。
Commented by hanahiro21 at 2015-06-01 20:30
ハナアニさん
土曜日はお疲れ様でした。
長良川本流はかなり厳しいコンディションでしたが、懲りずにお越しください。
渓流域の釣りでは今まで通りカーディナルをメインにしますが、現場に持ち込むルアーによっては国内メーカーのリールでないと釣りのリズムが崩れる時があります。
数少ないチャンスを逃さないためにも、リールに少々負担が掛かりますが、国内メーカーのリールは従来通りハンドルでベールを返そうと考えています。 
もちろんリールに負担をかけない良い方法を探しますが・・・。


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